ちょっといいわたし症候群。
わかりやすいものが嫌いだ。
お涙頂戴のシナリオや、既に勝利を手中に収めた正義には興味が湧かない。
闇鍋のように混沌としていて、至らない人間が至らないまま生きているのを面白いとおもう。
この主張がいささか自己擁護的であるということは置いておいて。
自分の人生のクオリティが、他人より高いと証明する必要はどこにもない。
人生は暇つぶしで、暇つぶしが上手な人間が人生を楽しめるからだ。
邪魔なのは常に、暇をつぶす代わりに誰かより優位に立とうとする人間。マウントを取ることで暇つぶしをする人間だ。
そのマウントの取り合いなんてのは、サルのすること。そういうつまらない奴のせいで、つまりヒトなんてものは、所詮サルの延長線上に存在する動物に過ぎないことを証明してしまっている。
どこのサル山に所属するかばかりにこだわって生きている人たちへ。
君たちはみんな、ちょっといいわたし症候群に罹っています。
本当に楽しいことは、イケてるわたしを演出することなんだろうか。
誰かにとって楽しいことをすることにこそ、自分の楽しみがあるんじゃないか。
誰かを本当に楽しませることは、とても難しいことで。
わかります?
わかりませんよね。
期待してません。
タピオカを飲んではインスタに上げ、酒を飲んでは騒ぎ、場の雰囲気で彼氏や彼女以外の人間とセックスするだけでは、薄っぺらい人生しか味わえないと思うのです。
人間的な欲望に正直に生きること=世間に用意された『楽しさ』を消費すること
楽に生きる公式に従って生きている人が、正直ちょっと、羨ましい。